施主検査は、新築の家を隅々までチェックする重要な機会ですが、注意していても見落としてしまうポイントがいくつかあります。これらの落とし穴を知っておくことで、より精度の高い検査を行うことができます。まず、見落としがちなのが、壁の角や天井の隅など、普段あまり見ない場所です。これらの場所は、クロスが浮いていたり、隙間が開いていたりする場合があります。また、窓枠やドア枠の隙間や、巾木の取り付けが甘い場合も、見落としやすいポイントです。次に、設備機器の動作確認です。給湯器や床暖房など、実際に使用してみないと不具合がわからないものがあります。これらの設備機器は、説明書をよく読んで、正しく動作するか確認しましょう。さらに、照明器具の色や明るさが、契約内容と異なっている場合も、よく見るとわかる場合があります。照明器具の種類や数だけでなく、明るさや色温度まで確認するようにしましょう。そして、最も見落としやすいのが、小さな傷や汚れです。特に、建具の小さな傷や、クロスのわずかな汚れは、見落としやすいので、注意して確認しましょう。これらの落とし穴を避けるためには、まず、入念な準備が必要です。チェックリストを作成し、検査当日は時間に余裕を持って臨みましょう。また、一人で検査を行うのではなく、家族や第三者と一緒に検査を行うことで、見落としを減らすことができます。もし、少しでも不安な点があれば、遠慮せずに施工業者に確認しましょう。施主検査は、後々のトラブルを防ぐための最後の砦です。しっかりとチェックをして、納得のいく家づくりをしましょう。