築浅中古住宅は、価格が安く、すぐに住めるというメリットがある一方で、いくつかのリスクも存在します。これらのリスクを理解し、対策を講じておくことが重要です。ここでは、不動産鑑定士の視点から、築浅中古住宅購入のリスクと、その対策について解説します。まず、最も大きなリスクは、隠れた瑕疵(かし)です。例えば、雨漏り、シロアリ被害、建物の傾きなど、見た目ではわからない瑕疵が隠れている可能性があります。これらの瑕疵は、購入後に発覚することが多く、修理費用がかさむ原因となります。対策としては、必ず専門家による住宅診断(ホームインスペクション)を実施することをおすすめします。住宅診断では、建物の構造や状態を詳しく調べてもらうことができ、隠れた瑕疵を発見することができます。次に、住宅ローン審査のリスクです。築浅中古住宅は、新築に比べて住宅ローンの審査が厳しくなる傾向があります。対策としては、事前に複数の金融機関に相談し、仮審査を受けておくことをおすすめします。また、住宅ローン控除などの税制優遇措置が受けられないリスクも存在します。対策としては、必ず事前に税理士に相談し、税制優遇措置が受けられるか確認しましょう。さらに、近隣トラブルのリスクも存在します。対策としては、購入前に必ず周辺環境を確認し、騒音問題やゴミ問題などがないか確認しましょう。これらのリスクを理解し、対策を講じることで、築浅中古住宅購入のトラブルを未然に防ぐことができます。そして、少しでも不安な点があれば、必ず専門家に相談するようにしましょう。