住宅の基礎工事は、設計図に基づいて行われます。設計図には、基礎の構造や、鉄筋の配置などが詳細に記載されています。この記事では、設計図の中でも、基礎の鉄筋に関する情報が記載されている「配筋図」の見方について解説していきます。配筋図は、主に「配置図」と「断面図」の2つで構成されています。まず、「配置図」は、基礎全体を上から見た図で、鉄筋がどのように配置されているかを表しています。配置図には、鉄筋の種類、太さ、間隔、配置場所などが記載されています。鉄筋の種類は、記号で表されており、例えば、「D13」と記載されていれば、直径13mmの異形鉄筋であることを示しています。鉄筋の間隔は、図面中に記載されている数値で確認することができます。例えば、「@200」と記載されていれば、鉄筋の間隔が200mmであることを示しています。鉄筋の配置場所は、図面中に線で示されており、基礎のどの部分に、どのような鉄筋が配置されているのかを把握することができます。次に、「断面図」は、基礎を横から切った断面図で、鉄筋のかぶり厚さや、鉄筋の継手などがどのように配置されているかを表しています。断面図には、鉄筋の太さ、かぶり厚さ、継手の位置などが記載されています。かぶり厚さは、コンクリートの表面から鉄筋までの距離を示す数値で、図面中に記載されています。継手とは、鉄筋同士を重ね合わせる部分で、断面図には、鉄筋がどの程度重ね合わされているかを示す長さが記載されています。これらの情報を読み解くことで、基礎の鉄筋がどのように配置され、基礎がどのように構造されているのかを理解することができます。設計図は、基礎工事を行う上で非常に重要な資料です。設計図を正確に読み解き、基礎工事が適切に行われているかを確認することで、より安全な家づくりを目指しましょう。