専門家が語る、注文住宅引き渡し時の重要書類と保管方法

注文住宅の引き渡し時には、多くの書類を受け取ります。これらの書類は、住宅の品質を保証したり、将来のメンテナンスや売却の際に必要となる重要なものです。今回は、注文住宅の引き渡し時に受け取る主な書類と、その保管方法について、専門家の視点から解説します。まず、最も重要な書類の一つが「建築確認済証」です。建築確認済証は、建築基準法に基づいて、住宅が適法に建築されたことを証明する書類です。この書類がないと、将来、増改築や売却をする際に、支障をきたすことがあります。次に重要なのが「検査済証」です。検査済証は、建築工事が完了し、建築基準法に適合していることを証明する書類です。この書類も、建築確認済証と同様に、将来、増改築や売却をする際に必要となります。また、「住宅性能評価書」も重要な書類です。住宅性能評価書は、住宅の性能を客観的に評価したもので、耐震性や断熱性、省エネ性などが記載されています。この書類は、住宅の品質を保証するものであり、将来、住宅を売却する際にも有利になります。さらに、「住宅瑕疵担保責任保険の保険証券」も重要な書類です。住宅瑕疵担保責任保険は、住宅の瑕疵(欠陥)を保証するもので、雨漏りや構造の欠陥などが発生した場合に、修理費用を補償してくれます。この保険証券は、大切に保管しておきましょう。その他にも、「設計図書」「仕様書」「設備機器の取扱説明書」「保証書」など、多くの書類を受け取ります。これらの書類は、将来、住宅のメンテナンスをする際や、トラブルが発生した際に必要となります。書類の保管方法としては、一箇所にまとめて保管することが大切です。ファイルボックスや書類ケースなどを活用し、種類ごとに分けて保管すると、必要な時にすぐに取り出すことができます。また、電子データとして保存しておくと、紛失のリスクを減らすことができます。これらの書類は、住宅の資産価値を証明するものであり、大切な財産の一部です。紛失しないように、適切に保管しましょう。